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【東大生おすすめ】古文勉強法 ”読解に役立つ文法ポイント解説!”

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古文って,どうやったらできるようになるか分からない.そんな方に向けて,古文の勉強法をまとめました.より具体的に言うと,覚えるべき文法事項となぜそれを覚える必要があるのかをまとめました.

詳細な説明ではなく,自分に足りない知識は何かが分かるような地図を提供することを目指しています.

 

古文,漢文は得点源にできる

国語は古文,漢文,現代文から出題されますが,安定した点数を取るためには,古文,漢文を得意にすることが必要不可欠です.理由はそれぞれ文法や句法,単語などを暗記すれば必ず点が取れるようになるからです.ここでは古文に関する基本的な考え方を書きます.

最終目標

最終目標は全文を品詞分解して正確に現代語訳できるようになることです.品詞分解は現代語訳という目的のための手段であることに注意してください.

品詞分解とは,下のように品詞ごとに分解して意味活用形を明らかにすることです.意味を参考にして現代語訳します. この意味を決定するために活用形を参考にするのです.(助動詞の項で詳しく話します)

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品詞分解するためには文法,単語の正確な理解が必要不可欠です.特に,助動詞・助詞の意味と活用形.なぜなら,それらが現代語と異なる意味を持つことが多いからです.上の例でも助動詞,助詞の意味さえ分かれば現代語訳できてしまいますね.

要するに,助動詞・助詞を始めとした文法を理解することが古文を得意科目にする近道です.読解演習よりもまずは文法を極めましょう.

文法は上のような例文の意味を理解したうえで音読を繰り返すのが効果的です.各単元ごとに基本例文があると思うので,それを暗記するつもりで取り組みましょう.この辺りは英語や漢文と同じですね.

読解に役立つ文法ポイント

文法は全て大事ですが,読解に役立つ順に並べると以下のようになります.

  1. 助動詞
  2. 助詞
  3. 敬語
  4. 動詞・形容詞・形容動詞

それぞれ,覚えるべきポイントをまとめます.詳細な説明はしないので,詳しく知りたい方は文法書で調べましょう.助動詞を理解するために動詞・形容詞・形容動詞の知識があると楽なのでまずはそれから説明します.

動詞

活用形を覚えるのみです.活用形を覚えることで後ほど説明する助動詞の意味の決定に役立ちます!(つまり現代語訳できる!)やみくもに覚えるよりも,何のために覚えるのかが分かった方がやる気出ますよね.

活用形は未然形,連用形,終止形,連体形,已然形,命令形の順にリズム感で覚えます.下の表を参考にしてください.引用先

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ちなみに,活用形は次のように後に続く言葉で判断します.

未然 連用 終止 連体 已然 命令
~ず ~て 言い切り ~時 ~ども 命令形

(例)上の表にある四段活用の動詞「行く」の場合

未然 連用 終止 連体 已然 命令
行かず 行きて 行く 行く時 行けども 行け

活用語尾が確かに「a・i・u・u・e・e」となっていることが分かりますね.

形容詞・形容動詞

動詞と同じく,活用形を覚えるのみ.未然形が「ず」に繋がるなどは同じです.

(例)美しからず

左が形容動詞,右が形容詞の活用表です.繰返し口に出してリズム感で覚えましょう.

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図表引用元:Benesse

助動詞

用言(動詞とか)の下に接続して意味を付け加える働きがあります.文の意味を理解する上で一番大事です.冒頭に載せた例文を再び.

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上の例でも助動詞が3つも出てきてますね.覚えるポイントは以下の3つ.

POINT
  • 接続(上にくる活用形)
  • 意味(訳)
  • 自身の活用形

接続

接続とはその助動詞の前につく語の活用形のことです.例えば,未然形接続の助動詞の前には必ず未然形が来ます.下の表にある「らる」は未然形接続の助動詞なので「寝られざりければ」という上の例文でも「寝(ね)」という未然形が接続してますね.

<未然形接続の助動詞>

  意味
る、らる 受け身、尊敬、自発、可能
す、さす、しむ 使役、尊敬
打ち消し
む、むず 推量、意思、可能、勧誘、婉曲、適当
打ち消し推量、打ち消し意思
まし、まほし 反実仮想

未然形接続の助動詞は「る,らる,す,さす,しむ,ず,む,むず,まし,じ,まほし」とリズム感で音読して覚えましょう.ここには載せませんが,連用形など他の活用形に接続する助動詞もたくさんあり,同じように覚える必要があります.

意味

意味は上の表を参考に訳とセットで覚えましょう

(例)「る・らる」の訳は
受け身なら「~される」
尊敬なら「~なさる」
自発なら「自然と~られる」
可能なら「~できる」

自身の活用形

助動詞の活用形も覚える必要があります.例として「る」の活用形を挙げます.

未然 連用 終止 連体 已然 命令
るる るれ れよ

実は「る」の活用形は動詞の下2段活用と同じなんです.(上にある動詞の活用表を確認してね.)このように動詞や形容詞と同じ活用形の助動詞も多いので動詞や形容動詞の活用形を覚えていれば,楽に覚えられます.

接続や活用形を覚える理由

古文が苦手な人はただ暗記させられて,それをなぜ覚えるべきか分かっていない人が多いように思います.上で活用形や接続を覚えろと言ったのは紛らわしい助動詞の意味の判別に必要だからです.意味が分かれば現代語訳ができます.

(例)以下の「ぬ」を識別せよ.
①花咲か
「咲か」が(四段活用)未然形なので,「ぬ」は打消しの助動詞「」の連体形.
打消し「ず」は未然形接続の助動詞)
訳:花が咲かない

②花咲き
「咲き」が(四段活用)連用形なので,「ぬ」は完了の助動詞「」の終止形.
完了「ぬ」は連用形接続の助動詞)
訳:花が咲い

このように,「ぬ」の直前の語の活用形と助動詞の接続から,その「ぬ」がどんな意味の助動詞なのかを特定できました.

助詞

色んな語の下に接続詞して,意味を添えたりします.助動詞と違って活用しません.文の意味を理解する上で助動詞の次に大事.覚えるポイントは以下の2つ.

POINT
  • 接続(上にくる語の品詞や活用形)
  • 意味(訳)

助詞には,格助詞,接続助詞,係助詞,副助詞,終助詞,間投助詞があります.接続助詞の一部を示します.

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図表引用元

例えば,「ば」は
未然形接続なら順接の仮定条件
已然形接続なら順接の確定条件
となります.

大事なのは確定条件などの意味ではなく,訳し方です.訳し方を覚えるための補助として意味も見ていきましょう.

ここで,もう一度あの例文を.

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接続助詞「ば」は已然形に接続していますね.よって,意味は順接確定になります.この場合の訳し方は上の表を見ると,「~ので」「~と」「~といつも」の3通りありますが,全て当てはめてみて一番しっくりくる訳にすればよいことになります.

接続助詞の例だけ挙げましたが,他の助詞も覚えておきましょう.特によく出るのは

  • 格助詞「の、が、に、して」
  • 接続助詞「ば、ど、ども、とも、して、ものの」
  • 副助詞と係助詞全部
  • 終助詞「そ、ばや、なむ、もがな、てしがな、かし」

助詞も助動詞も意味を覚えるのが大変だと思いますが,問題で出てくるたびに繰返し一覧表で確認して覚えましょう.現代語と同じような意味の語も結構あるので,今とは異なる意味の語を特に注意して覚えると良いです.

敬語

問題として聞かれやすいうえ,主語を把握するのに役立ちます.古文では主語が省略されることが多いのですが,敬語を見て主語が誰か推定できます.

(例)天皇と召使が登場人物
尊敬語が使われている→主語は天皇
謙譲語が使われている→主語は召使

これをできるようにするためには,その敬語が尊敬語か謙譲語か丁寧語かを理解し,敬意が誰から誰へ向かうかをはっきりさせることが重要です.

敬意の方向は次のようになります.

尊敬語:敬語の使用者→動作の主体
謙譲語:敬語の使用者→動作の対象
丁寧語:敬語の使用者→聞き手(読み手)

あとは,尊敬語,謙譲語,丁寧語として具体的にどんな単語があり,どのように訳すのかを一覧表も利用しながら覚えていくしかありません.

覚えるPOINT
  • 尊敬語か謙譲語か丁寧語か
  • 敬意の方向
  • 訳し方

これまで説明してきた文法事項は全てこちらの文法書に詳しく載っています.基礎から説明されているのでおすすめです.

単語が重要

これまで文法の重要性を書いてきましたが,単語の知識も重要です.特に現代と意味が違う単語を意識的に覚えていく必要があります.僕が使っていた単語帳はこちら.よく出る単語から学べてかなりおすすめ.

まとめ

古文は以下のことができれば得点源になります.

品詞分解ができる
(意味と活用形を明らかに)

正確な現代語訳ができる

品詞分解をするためには次の文法の理解が必要不可欠.

  1. 助動詞(意味・接続・活用形)
  2. 助詞(意味・接続)
  3. 敬語(敬意の方向・訳し方)
  4. 動詞・形容詞・形容動詞(活用形)

一覧表などを利用して音読して覚えましょう.後は単語もしっかり.

本記事の目的は自分に足りない古文の知識が何かが分かるような地図を提供することでした.かなりのボリュームだったと思いますが,覚えるべきことは明確になったと思います.足りない部分は自身で調べて補っておきましょう.お疲れ様でした!