
数学の参考書ルート、結局どれからやれば良いか分からない。
学校配布教材はどうすれば良いの?
世の中の参考書ルートは「ゼロから最短で組むなら」の話が多いですが、実際は学校配布の青チャートや4STEP、塾のテキストなど手持ち教材を抱えた状態で読んでいる人がほとんどです。

東大毎日塾 塾長内田
そこで、東大毎日塾の指導でも使っている、学校配布教材も考慮した本当に使える参考書ルートをまとめました!
この記事を読めば
- 志望校レベル別に「いつまでに」「どの教材を」「どのレベルまで」やればいいか
- 今使っている教材はどこに合流するか
が全部分かります!
見たい場所に飛べる目次
数学参考書ルートの全体図
どんな志望校でも、「概念理解→解法パターン定着→入試レベル演習→過去問」の順に進みます。
志望校レベル別に教材をまとめるとこうなります↓
(自分の志望校をタップしてね)
参考書
1 東大・京大・一橋・科学大・早慶 ›
2 阪大・名大・東北・神戸 ›
3 北大・九大・筑波・横国・MARCH・地方国公立 ›
4 日東駒専・地方国公立下位 ›
参考書の選定基準
このルートの教材は、2つの基準で選んでいます。
①解説が分かりやすい
先生に聞かなくても、解説を読んで自力で理解できる本だけを入れています。
問題の質が高くても解説が薄い本(学校の傍用問題集・問題だけの塾テキスト)はメインにしません。
②前後の教材とレベルが重ならない
基礎レベルの問題集と演習書、演習書と過去問の間が、飛びすぎず重なりすぎないようにつないでいます。
同じレベルの本を2冊やる時間がいちばんの無駄だからです。
【共通】基礎固めルート
講義形式参考書:入門問題精講
教科書レベルの理解が怪しい単元だけ読む講義本です。
全員がやる教材ではありません。
教科書の例題が自力で解けない単元だけ入門問題精講を読み、解ける単元は飛ばしてOK。
後から詰まったときに戻る辞書として手元に置くのがおすすめです。
基礎レベルの問題集のルートは2択

基礎レベルの問題集は、入試までの時間と志望校で決めます。
- 志望校が②難関(阪大・名大・東北・神戸)以上で、開始時期が適切
→網羅系ルート(Focus Gold・青チャート) - 志望校が③標準(北大・九大・MARCH・地方国公立)以下で、開始時期が遅い
→基礎問題精講ルート
「開始時期」の目安は、どんなに遅くとも高2の8月末(文系は10月末)までに始められることです。
網羅系の例題だけでも文系約330時間・理系(数III込み)約460時間かかり、遅くとも高3の5月末に例題を終える計画から逆算するとここが限界だからです。
このレベルになると基礎の網羅性が求められるので、可能な限り網羅系ルートで行きたいのですが、時間は相当きつくなるはずです。
基礎固めのスタートが2年生の12月以降になる場合は、志望校を③標準レベルまで引き下げて、基礎問題精講ルートでの挽回を推奨します。
1段階上の志望校を想定してルートを決めることもおすすめです。
あなたはどっち?
志望校が②難関(阪大・名大・東北・神戸)以上で、開始時期適切→
志望校が③標準(北大・九大・MARCH・地方国公立)以下で、開始時期が遅い→
①網羅系ルート:Focus Gold・青チャート
Focus Gold・青チャートは、入試に出る解法を単元ごとに例題で網羅した問題集です。
基礎レベルの問題集は他にもたくさんありますが、この2冊を選んでいる理由は2つです。
①とにかく網羅性が高い
教科書レベルの基本から難関大レベルの問題まで一通り揃っているので、これ1冊で数学の基礎固めが完了します。
②1問ごとの考え方と解法の解説が丁寧
基礎レベルの問題集の目的は解法パターンの定着なので、解説の丁寧さを最優先にしています。Focus Goldは「Focus」、青チャートは「CHART」の欄に、その問題の解き方が一言でまとまっています。

使うのは例題・練習問題だけ
ここでのゴールは基本レベルの解法パターンの定着です。
そのため、入試レベルの問題(フォーカスゴールドなら章末問題・Step Up等、青チャートならエクササイズ等)はやらずに、例題・練習問題だけで大丈夫です。
例題を終えたら、入試レベルの演習は志望校に合わせた演習書でやります。
フォーカスゴールドか青チャートで迷ったら
当塾はFocus Goldを推奨しています。
解説の丁寧さで青チャートより一段上だからです。
ただし、わずかな差ではあるので、学校で青チャートが配られているなら買い替えは不要です。
到達できるレベルはほぼ同じで、買い替えて最初からやり直す時間のほうがもったいないからです。
志望校別に、例題をどこまでやるか
これら網羅系問題集の良いところは、
・Focus Goldが✴︎1〜4
・青チャートが🧭1〜5
と、細かく例題のレベルが分かれていることです。
自分の志望校に応じて適切なレベルを選べます。
| 志望校 | 例題の範囲 (Focus Gold/青チャート) | 到達の目安(偏差値) |
|---|---|---|
| ①最難関 東大・京大・一橋・科学大・早慶 | ✴︎1〜4/🧭1〜5 | 67.5〜 |
| ②難関 阪大・名大・東北・神戸 ③標準 北大・九大・筑波・横国 | ✴︎1〜3、✴︎4は頻出分野のみ/🧭1〜4 | 65 |
| ③標準 MARCH・地方国公立 | ✴︎1〜3/🧭1〜3 | 60 |
| ④基礎 日東駒専・地方国公立下位 | ✴︎1〜2/🧭1〜2 | 55 |
※偏差値は河合塾・全統記述模試の目安で、東大毎日塾の指導実績から作ったものです。
▶︎ 基礎問題精講ルートは飛ばしたい方はこちら(【志望校別】入試レベル演習ルートへ進む)
②基礎問題精講ルート
基礎問題精講は、入試基礎の解法を473テーマに絞った問題集です。
選んでいる理由は2つです。
①短期間で一周できる
網羅系の例題✴︎1〜2に相当する範囲を短期間で固め、演習書と過去問の時間を確保できます。
②解説が丁寧
薄い問題集は解説も薄いものが多いですが、基礎問題精講は解説が非常に丁寧で、自力で読んで進めやすいです。1問ごとに「精講」の欄で解き方が一言でまとまっているのも良いです。
弱点としては、本当に大事な基礎に絞っている分、網羅性は網羅系参考書(フォーカスゴールドや青チャート)には劣ります。
②難関大以上(阪大・名大・東北・神戸より上)に基礎問題精講のルートを用意していないのはこのためです。難関大学は結局基礎固めを網羅できるかが合否を分けます。
逆に、時間がない中でなんとか③標準(北大・九大・筑波・横国・MARCH・地方国公立)④基礎(日東駒専・地方国公立下位)に合格したい人が、基礎固めをするにはぴったりの教材なので、自信を持って使ってください!
【志望校別】入試レベル演習ルート
| レベル | 大学 | 目標偏差値(河合塾・全統記述) |
|---|---|---|
| ①最難関 | 東大・京大・一橋・東京科学大・難関単科医大・早慶 | 67.5〜 |
| ②難関 | 阪大・名大・東北・神戸 | 60〜65 |
| ③標準 | 北大・九大・筑波・横国・MARCH・地方国公立 | 55〜60 |
| ④基礎 | 日東駒専・地方国公立下位 | 〜55 |
※「旧帝大」では括っていません。
阪大・名大・東北は誘導の薄い問題が合否を分けるので②難関レベル、北大・九大の二次数学は標準的な典型問題が中心で筑波・横国と同じ③標準レベルとしています。
※リストにない国公立は、共通テストのボーダー得点率(河合塾Kei-Net・パスナビ)が60%以上なら標準レベル、60%未満なら基礎レベルとして読んでください。
以下、自分の志望校のレベルから選んでください!
①最難関:東大・京大・一橋・科学大・難関単科医大・早慶
高2末までにFocus Goldの例題を✴︎4(青チャートなら🧭5)まで終え、高3はまるまる入試演習と過去問に充てるのが最難関レベルの基準です。
特に理系は、学校の進度が遅くて数IIIが高2末に間に合わない分は先取りしてでも、網羅系の例題完成を間に合わせてください。
網羅系(青チャート等)が完成したら、次は例題で覚えた解法パターンを入試レベルの問題で使いこなせるようにするための演習に入ります。
文系
| いつまでに | どこまで完成させるか |
|---|---|
| 高2末 | Focus Goldの例題✴︎4(青チャートなら🧭5)まで |
| 高3 7月末 | 文系プラチカ |
| 8月〜 | 過去問が主軸。11〜12月は共通テストの比重を上げる |
文系プラチカ
文系プラチカ(入試精選問題集 文系数学の良問プラチカ)は、入試標準〜難レベルの問題を分野別に選んだ演習書です。
例題で覚えた解法を、単元の見えない入試問題で組み合わせる練習にピッタリでなので選定しました。
プラチカを終えた時点で身につくのは「最難関でギリギリ合格点」の土台で、合格点そのものは過去問演習で仕上げます。
時間的に余裕があって過去問前にもっと演習したい場合は、下記の上級問題精講を足しましょう。
数学を得点源にしたい人:上級問題精講(オプション)
上級問題精講は、東大・京大・一橋・科学大レベルの良問を、解き方の「精講」つきで解説する演習書です。
かなり重いので、上級問題精講を足すのは、数学を明確な得点源にしたい人と、医学部で数学の高得点が要る人だけです。
他教科とのバランスで判断してください。
理系
| いつまでに | どこまで完成させるか |
|---|---|
| 高2末 | Focus Goldの例題✴︎4(青チャートなら🧭5)まで。数IIIも |
| 高3 7月末 | 理系プラチカ(IAIIBC → IIICの順に) |
| 8月〜 | 過去問が主軸。11〜12月は共通テストの比重を上げる |
理系プラチカ(IAIIBC → IIIC)
理系プラチカ(理系数学の良問プラチカ)は、入試標準〜難レベルの問題を分野別に選んだ演習書で、IAIIBCとIIICの2冊です。
例題で覚えた解法を、単元の見えない入試問題で組み合わせる練習にピッタリでなので選定しました。
早慶理工は理系プラチカの2冊で合格点に届くので、上乗せは基本不要です。
東大京大レベルで数学を得点源にしたい場合は、「やさしい理系数学」か「上級問題精講」を過去問前に上乗せします。
数学を得点源にしたい人:やさしい理系数学・上級問題精講(オプション)
やさしい理系数学は、名前とは違って難関大レベルの理系向け演習書です。上級問題精講は、東大・京大・一橋・科学大レベルの良問を、解き方の「精講」つきで解説する演習書です。
どちらも問題のレベルは非常に高いですが、解説は丁寧なので進めやすいと思います。
これらはあくまで、余裕がある人向けの上乗せ教材です。
他に苦手科目があるならそちらを優先しましょう。
医学部だからといって、その大学よりレベルの高い教材を使わなければいけないわけではありません。
国公立医学部の大半は他学部と共通問題なので、その大学の出題レベルの問題集を使います。
違いは完成の基準だけです。
「9割〜完答」に引き上げ、計算ミスをゼロにする精度の訓練に過去問期間を充てます。
②難関:阪大・名大・東北・神戸
高3の5月末までにFocus Goldの例題✴︎3(青チャートなら🧭4)を完璧にし、夏に演習書を1冊やり、9月から過去問に入る流れです。
ここでは例題で覚えた解法パターンを入試レベルの問題で使いこなせるようにするための演習書を紹介します。
文系
| いつまでに | どこまで完成させるか |
|---|---|
| 高3 5月末 | Focus Goldの例題✴︎3(青チャートなら🧭4)を完璧に。✴︎4は頻出分野のみ |
| 高3 8月末 | CanPass |
| 9月〜 | 過去問が主軸 |
CanPass
CanPass(国公立標準問題集 CanPass)は国公立の二次試験向けの演習書で、答案の書き方と部分点の取り方に紙面を割いています。
記述問題への対策にピッタリなので、難関国公立レベルの演習書として選定してます。
数学を得点源にしたい人:文系プラチカ(オプション)
文系プラチカ(入試精選問題集 文系数学の良問プラチカ)は、入試標準〜難レベルの問題を分野別に選んだ演習書です。
数学を得点源にしたい人だけ、CanPassのあとに文系プラチカを足します。
理系
| いつまでに | どこまで完成させるか |
|---|---|
| 高3 5月末 | Focus Goldの例題✴︎3(青チャートなら🧭4)を完璧に。数IIIの例題も |
| 高3 8月末 | 理系プラチカIAIIBC → CanPass数III |
| 9月〜 | 過去問が主軸 |
理系プラチカ IAIIBC
理系プラチカ(理系数学の良問プラチカ)は、入試標準〜難レベルの問題を分野別に選んだ演習書です。
このレベルの合否を分ける難問まで載っているので、IAIIBCはプラチカで演習します。
CanPass 数III
数IIIは、CanPassの数III(解説が丁寧・60問で薄い・記述対応)で仕上げます。
理系プラチカIAIIBCを終えたあとに取り組んでください。
医学部だからといって、その大学よりレベルの高い教材を使わなければいけないわけではありません。
国公立医学部の大半は他学部と共通問題なので、その大学の出題レベルの問題集を使います。
違いは完成の基準だけです。
「9割〜完答」に引き上げ、計算ミスをゼロにする精度の訓練に過去問期間を充てます。
③標準:北大・九大・筑波・横国・MARCH・地方国公立
このレベルは「教材で見た型がそのまま出る」入試標準が中心で、合否を分けるのは標準問題の完答率です。
基礎を網羅系で固めるルートと基礎問題精講で固めるルートの2本があるので、残り時間で選んでください。
文系
網羅系から入る人(高2の10月末までに着手):
| いつまでに | どこまで完成させるか |
|---|---|
| 高3 6月末 | Focus Goldの例題✴︎3(青チャートなら🧭4)。北大・九大・筑波・横国は✴︎4も頻出分野のみ |
| 9月末 | 私立:実戦力向上編/国公立:CanPass |
| 10月〜 | 過去問 |
基礎問題精講から入る人:
| いつまでに | どこまで完成させるか |
|---|---|
| 高3 7月末 | 基礎問題精講 |
| 10月末 | 重要事項完全習得編 |
| 11月〜 | 過去問。年数を絞り、頻出分野から。国公立で答案が書けないならCanPassの頻出分野を併用 |
国公立志望:CanPass
CanPass(国公立標準問題集 CanPass)は国公立の二次試験向けの演習書で、答案の書き方と部分点の取り方に紙面を割いています。
記述のある国公立にピッタリなので、網羅系で基礎固めした人は、これで仕上げましょう。
基礎問題精講から入る場合は、CanPassはレベルが高いです。
そのため、まずは次に紹介する重要事項完全習得編を定着させてから、頻出分野だけに絞って使いましょう。
基礎問題精講の次:重要事項完全習得編
文系の数学 重要事項完全習得編は、入試基礎〜標準の演習書です。
基礎問題精講とテーマの約4割が重なりますが、基礎問題精講は小問の誘導つき、重要事項は誘導なしで自力で答案を書かせるので、中身は別物です。
過去問前の良い訓練になるので、必ずやってください。
網羅系から入る私立志望:実戦力向上編
文系の数学 実戦力向上編は、入試標準〜やや難の演習書です。
解説が非常に丁寧なので、網羅系からスムーズに接続できるはずです。
理系
網羅系から入る人(高2の8月末までに着手):
| いつまでに | どこまで完成させるか |
|---|---|
| 高3 6月末 | Focus Goldの例題✴︎3(青チャートなら🧭4)。数IIIも。北大・九大・筑波・横国は✴︎4も頻出分野のみ |
| 9月末 | 私立:良問問題集/国公立:CanPass IAIIBC+数III |
| 10月〜 | 過去問 |
基礎問題精講から入る人:
| いつまでに | どこまで完成させるか |
|---|---|
| 高3 7月末 | 基礎問題精講(IA・IIB・IIIの3冊) |
| 10月末 | 良問問題集。国公立はそのあとCanPass数III |
| 11月〜 | 過去問。年数を絞り、頻出分野から |
国公立志望:CanPass(IAIIBC+数III)
CanPass(国公立標準問題集 CanPass)は国公立の二次試験向けの演習書で、答案の書き方と部分点の取り方に紙面を割いています。
理系の国公立はIAIIBCと数IIIの2冊です。記述のある国公立にピッタリなので、網羅系で基礎固めした人はこれで仕上げましょう。2冊で重いので、7月中に着手してください。
基礎問題精講から入る場合は、CanPassはレベルが高いです。まず次に紹介する良問問題集を定着させてから、数IIIだけCanPassで記述の答案を練習しましょう。
基礎問題精講の次・網羅系の次(私立志望):良問問題集
良問問題集(数学の良問問題集)は理系向けの入試標準の演習書で、数I〜IIICを1冊で扱います。
私立専願なら、この1冊を仕上げて過去問に入れば十分です。
解説が非常に丁寧なので、基礎問題精講からもスムーズに接続できます。
基礎問題精講から入った国公立志望は、良問問題集のあとCanPass数IIIで記述の答案練習をします。

基礎問題精講ルート(挽回ルート)はただでさえ時間ないのに、演習教材を2冊もやって間に合うの?
演習書の所要時間は、以下の通りです。
| 参考書 | かかる時間 |
|---|---|
| 実戦力向上編 | 約85時間 |
| 良問問題集 | 約65時間 |
| CanPass | 約105時間(理系国公立は+数III約50時間) |
学期中なら1〜2ヶ月、夏休みなら3〜4週間で仕上がる分量です。

東大毎日塾 塾長内田
ちゃんと計算してルートを組んでいるのでご安心ください!
④基礎:日東駒専・地方国公立下位
このレベルの大学の場合、青チャートやフォーカスゴールドなどの網羅系はオーバースペックなので、基礎問題精講ルートを採用としています。(もちろん網羅系で回っていればそれに越したことはないです。)
入門問題精講と基礎問題精講は、高1・高2のうちに授業と並行して進めておく教材です。
定期テストを、この2冊を解き直す機会にしてください。
基礎問題精講が終わったら、次は例題で覚えた解法パターンを入試レベルの問題で使いこなせるようにするための演習に入ります。
文系
| いつまでに | どこまで完成させるか |
|---|---|
| 高3 7月末 | 基礎問題精講 |
| 9月末 | 重要事項完全習得編 |
| 10月〜 | 過去問 |
上記で間に合わない場合、後ろ倒しにできるのは最大1ヶ月までです。
基礎問題精講の次:重要事項完全習得編
文系の数学 重要事項完全習得編は、基礎問題精講の次に使う入試基礎〜標準の演習書です。
基礎問題精講とテーマの約4割が重なりますが、基礎問題精講は小問の誘導つき、重要事項は誘導なしで自力で答案を書かせるので、中身は別物です。
過去問前の良い訓練になるので、必ずやってください。
国公立下位で二次が記述中心の場合だけ、過去問と並行してCanPassを足します。
理系
| いつまでに | どこまで完成させるか |
|---|---|
| 高3 7月末 | 基礎問題精講(IA・IIB・IIIの3冊) |
| 9月末 | 良問問題集(確認・必須の問題のみ) |
| 10月〜 | 過去問 |
上記で間に合わない場合、後ろ倒しにできるのは最大1ヶ月までです。
基礎問題精講の次:良問問題集
良問問題集(数学の良問問題集)は理系向けの入試標準の演習書で、数I〜IIICを1冊で扱います。
このレベルでは「確認」「必須」の印がついた問題だけ解きます。
解説が丁寧なので、基礎問題精講からスムーズに接続できます。過去問前の良い訓練になるので、必ずやってください。
国公立下位で二次が記述中心の場合だけ、過去問と並行してCanPassを足します。
手持ち教材の扱い:ルートのどこに合流するか
ここまでのルートを「ゼロから」始める人は実はあまりいません。
実際は、学校配布の青チャートがあり、4STEPの課題が毎週あり、自分で買った教材もあるし、塾のテキストもある。
つまり、手持ちの教材をいくつも抱えている人がほとんどです。
当塾のデータでも、4STEPを使っている176人のうち105人が青チャートを併用していました。
このような場合、参考書ルートの教材を足すのではなく、手持ちの教材を削る話をします。
手持ち教材を残すか削るかの判定法
ずばり、レベルが合っていて解説が分かりやすいなら残し、そうじゃなければ削ります。
①その教材の該当範囲が、今何割解けるか
- 8割:その教材のレベルまでは完成として扱い、ルートの次のレベルに合流します。
- 5〜6割:その教材を続けて8割まで持っていきます。
- 全く歯が立たない、または3〜4割以下:ルートの1つ手前の教材に戻ります。
だいたいこの基準で見ると、レベルの判定ができます。
②解説を読んで自力で理解できるか
解説が薄い教材(学校の傍用問題集・問題だけの塾テキスト)は、どれだけ良い問題が載っていても、メインでは使いません。
解説の丁寧な市販の1冊をメインにして、解説が薄い教材は「課題として提出する分だけ」にします。
教材別の合流先
| 今使っている教材 | 合流のしかた |
|---|---|
| 学校配布の網羅系(青チャート・Focus Gold・ニューアクションレジェンド) | そのままメインで使う。買い替えない。志望校レベルの例題範囲まで仕上げて、演習書へ |
| 学校配布の黄チャート | うまくいっているならメインで使い、例題を仕上げて志望校の演習書へ。最難関(東大・京大・一橋・科学大・早慶)の志望だけは青チャートかFocus Goldに替える |
| 学校の傍用問題集(4STEP・サクシード・4プロセス・クリアー) | 解説が簡素なのでメインでは使わない。課題は提出に必要な範囲だけ。メインは網羅系か基礎問題精講など解説が充実した教材に。 |
| 学校配布の数研出版スタンダード・オリジナルスタンダード | 解説が非常に薄いので、すでに8割解けている場合を除いてメインでは使わない。同じ範囲を網羅系か基礎問題精講の例題で固め、課題は提出に必要な分だけ |
| 一対一対応・標準問題精講など、ルートにない入試演習書 | 8割解けているなら「例題は完成」扱いで、志望校レベルの演習書か過去問へ。5〜6割なら、その本を続けて8割まで仕上げる。全く歯が立たない・3〜4割以下なら網羅系の例題(または基礎問題精講)に戻る |
| 中高一貫校の教材(体系数学・システム数学など) | 解説が薄いので、理解は入門問題精講で補い、演習は網羅系か基礎問題精講の例題で。学校の進度が先に行っていても、既習範囲の定着を優先 |
| 塾・予備校のテキスト(問題だけで解説が薄い) | 授業で理解できているなら使う。市販教材との重複に注意。 授業で理解できないならメインでは使わない。網羅系(または基礎問題精講)など解説が丁寧な参考書を使う。 |
| 映像授業 | 講義本(理解)の代わりにはなる。演習は市販の1冊で。授業を見ただけで「終わった」にしない |
一番多い相談事例「学校の傍用問題集と網羅系の使い分け」
いちばん多い失敗は、傍用問題集と網羅系を両方こなそうとして、どちらも中途半端になることです。
例えば、相談会で出会った高1生は、青チャートを復習用、4STEPを定期テスト用と使い分けているものの、部活で忙しいこともあり、消化しきれていないと相談に来ました。
伝えたのは、青チャートを軸にして、4STEPは提出物として最低限に留めること。
4STEPは青チャートと内容が重なっていて解説が薄いため、メインでは使いたくありません。
正直、4STEPを一切使わずに、青チャートだけを使った方が、解説が丁寧な教材で繰り返し演習する時間が取れるので、定着しやすくなります。
実際、青チャート🧭3までがしっかり定着していれば定期テストレベルは問題なく点が取れるんです。
そのため、学校配布の傍用問題集(4STEP・サクシード・4プロセス・クリアー)は
- ノート提出がなければ一切使わない
- ノート提出があっても、最低限にする(できれば青チャートや基礎問題精講系を解いてノート提出したいくらい)
と覚えておいてください。
こういった、手持ちの教材も含めた合流判定は結構シビアです。
「自分は今どのレベルにいるのか」を間違えると、計画全体がずれます。
判定に自信がなければ、無料相談で手持ちの教材も含めて、あなた専用の数学参考書ルートを作っていくので、ぜひご相談ください。
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無料体験は毎月10人限定
進め方の共通ルール
1冊ずつ完成させて積み上げる
1冊を「終えた」と言えるのは、間違えた問題を繰り返して、解いてきた問題の8割が何も見ずに解けるようになった状態です。周回数は問いません。
9割を求めないのは、残り1割を埋めるために同じ教材にとどまり続けて、演習書と過去問の時間がなくなる人が出るからです。
時間が足りないときは何冊も同時に進めて詰め込まず、範囲を頻出分野に絞るか、締め切りを後ろにずらします。
理系は数IIIを優先的に固める
範囲が広く配点も高い理系入試の天王山です。
学校の進度が遅くて高2末に間に合わない分は先取りします。
数IIIは、理系数学でいちばん遅れを取り返しにくい分野です。
分からない問題に30分かけない
例題を進める段階は解法パターンを頭に入れる段階なので、手が止まったら2〜5分で解説を読み、本を閉じてその場で解き直します。
解けなかった問題にチェックをつけて、2周目以降はチェックのついた問題だけ回します。復習の間隔は当日→翌日→1週間後→1ヶ月後の4回が基本です。
高3の4月から始めて、どこまで狙えるか
どこまで狙えるかは、高3の4月時点でどれだけ仕上がっているか次第です。「基礎レベルの問題集のルートは2択」で書いた開始時期の判断を、高3の4月スタートに当てはめると次の通りです。
| 高3の4月時点の偏差値(河合塾・全統記述) | 今年の入試で現実的に狙えるレベル | 進め方 |
|---|---|---|
| 60前後 | 阪大・名大・東北・神戸(難関)。1年本気でやって65まで上げれば合格レベル。最難関も可能性はある | Focus Gold・青チャートの例題✴︎3(🧭4)を5月末までに確認で通過し、夏に演習書、9月から過去問 |
| 55前後 | 北大・九大・筑波・横国・MARCH・地方国公立(標準) | 基礎問題精講を確認で通過して、標準レベルの基礎問題精講ルートに合流 |
| 50前後 | 日東駒専・地方国公立下位(基礎) | 基礎レベルのルートをそのまま。基礎問題精講をゼロから8月末までに |
偏差値60前後なら、難関まで狙える
高3の4月で偏差値60前後なら、1年本気でやって65まで上げれば阪大・名大・東北・神戸クラスの合格レベルです。最難関も可能性はあります。
ただしこれは、進学校や中高一貫校で授業をきちんとやってきて、例題の相当部分を「確認だけで通過」できる人の話です。相談会でも、この条件の人が高3の4月から一気に挽回するケースはよく見ます。
偏差値50前後・ゼロスタートなら、基礎レベルが現実
教科書レベルから積み直す人は、日東駒専・地方国公立下位(基礎レベル)が現実的な目標です。
高3の4〜7月に確保できるのは週12時間×約17週で210時間ほどで、基礎問題精講をゼロから仕上げる文系約300時間・理系約425時間には届かないからです。
理系は数IIIを一から学習する時間まで確保できないので、なおさら目標を基礎レベルに置いてください。
1年で上げられる偏差値は+10まで
偏差値を1上げるのに1科目あたり約50時間、10上げるのに約500時間が目安です。
高3の4月時点で偏差値50前後の人が、その年の入試で東大京大・早慶理工(67.5〜)に届くのは、他教科を犠牲にしても極めて困難です。最難関は浪人を含めた計画にするか、志望校を1ランク下げる判断を早めにしてください。
数学は、詰まった瞬間に質問できる相手がいるかで学習の進むスピードが大きく変わる科目です。この計画を1人でやり切れそうにないなら、教材の合流判定から周回計画まで一緒に組みます。
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よくある質問
Q1. 整数・確率など、分野別の参考書は必要?
原則不要です。
頻出分野の上積みは、Focus Goldの✴︎4(青チャートの🧭5)を「頻出分野のみ」解くか、プラチカ・上級問題精講を頻出分野優先で進めるかで対応します。
分野別の専門書を足すのは、最難関志望で数学を得点源にする人が、プラチカまで終えたあとに苦手分野を1つ潰す目的で使う場合だけです。
教材を足す前に、その分野のプラチカが全問解けているかを確かめてください。
Q2. 共通テスト対策はいつから?専用教材は要る?
11月から。
それまでは二次・私立の教材を仕上げるのが先で、共通テスト形式の演習(時間配分・誘導の読み方)は11月から比重を増やし、12月は共通テスト中心にします。
過去問集は河合出版の「大学入学共通テスト過去問レビュー 数学I、A、II、B、C」(黒本)に統一しています。
Focus Goldの例題✴︎3や基礎問題精講が仕上がっていれば、共通テスト7〜8割の土台はできています。
共通テストが終わったら二次・私立の過去問へすぐ切り替えてください。
切り替えの遅れが直前期でいちばん多い失敗です。
直前期に新しい教材へ手を出さず、過去問の年度別演習と解き直しで「すでにできることを本番で確実に出す」ことに徹します。
Q3. 基礎問題精講の次に標準問題精講はダメ?
直接はつなげません。
同シリーズで自然な流れに見えますが、II・BとIIIで難易度の開きが大きく、著者も別で、そのままではつながらないからです。
基礎問題精講の次は文系が重要事項完全習得編、理系が良問問題集です。
Q4. 赤本と青本はどっちがいい?
過去問は志望校の赤本でかまいませんが、東大・京大など青本(駿台)がある大学は解説の詳しさで青本を勧めています。
詳しくは赤本と青本の記事に書いています。
Q5. 青チャート・Focus Goldの次に、一対一対応や標準問題精講はやらなくていい?
当塾のルートでは間に挟みません。一対一対応も標準問題精講も、網羅系の例題と同じく典型問題の解法を分野別に学ぶ本で、レベル帯が網羅系の例題と大きく重なるからです。
この記事の選定基準②「前後の教材とレベルが重ならない」に合わないので、網羅系の例題を終えたら志望校レベルの演習書(プラチカ・CanPassなど)に進んでください。
すでにこれらの教材を途中まで進めている人は、解説が理解できていてレベルもあっているなら、そのまま仕上げてから次へ進むほうが早いです。
解説が理解できなかったり、レベルがあっていないと感じる場合はルートにある教材(フォーカスゴールド、青チャート、基礎問題精講)を使った方が良いです。
Q6. 黄チャートを使っているけど、青チャートに替えるべき?
黄チャートで勉強がうまくいっているなら、乗り換えなくて大丈夫です。例題を仕上げて、志望校の演習書へ進んでください。
最難関(東大・京大・一橋・科学大・早慶)を狙う人だけは、黄チャートより青チャートかFocus Goldを最初から使っておいたほうがいいです。最難関に必要な網羅性は黄チャートでは足りないからです。
まとめ
数学の参考書ルートは、高2の8月末(文系は10月末)までに始められるならFocus Gold・青チャートの例題、それより後なら基礎問題精講で基礎を固め、志望校のレベルに合わせた演習書を1冊足して過去問に入る、という流れです。
参考書
1 東大・京大・一橋・科学大・早慶 ›
2 阪大・名大・東北・神戸 ›
3 北大・九大・筑波・横国・MARCH・地方国公立 ›
4 日東駒専・地方国公立下位 ›
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